- 乳がんにまつわる お金のこと
乳がん治療のお金で知っておきたい傷病手当金について
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乳がん治療の時に傷病手当金を利用しよう
乳がんだけでなく、何かしらの病気になってしまった場合「治療を終えるまで仕事をすることができない」ということがありますよね。
病気ですから、働くことができないというのは仕方がないことでもありますが、「その間に必要な生活費をどうするのか」という深刻な問題も出てきます。
特に、それが一家の大黒柱だった場合は、家族全員の生活が脅かされることになります。
がんの治療費は決して安いものではありませんので、それを考えるとどうしても家族の生活を考えてしまいますよね。
そこで、日本では「傷病手当金制度」という制度を設けています。
傷病手当金はだれが、どんな時にもらえるの?
この傷病手当金制度は会社員(サラリーマン)を対象にしており、病気や怪我で働くことができない期間に健康保険から支給を受けることができるという制度。
全額保証されるわけではありませんが、家族や本人の生活に大きな助けとなる制度です。
公務員の場合は、共済組合、などになりますが、「健康保険に加入している本人」であることが、条件になります。
国民健康保険の加入者は対象になりません。
傷病手当金はいくらぐらいもらえるの?
一日につき標準報酬日額の3分の2が支払われます。
標準報酬日額とは、ご自分の4月~6月の3か月に支払われる平均月給から計算されます。
(もともと、保険料はこの金額から計算されています)
傷病手当金がもらえる期間は?
最長で1年6か月です。期間の詳しい計算方法は、申請時に聞いてみてくださいね。
疾病手当金制度を利用することができる条件とは
疾病手当金制度を利用するには、いくつかの条件があります。
まず、「仕事の上でのケガや病気ではないこと」です。
仕事をしていての病気や怪我である場合は、この疾病手当金制度を受けることはできません。
また、「医師の判断により、仕事をすることができないと判断された場合」に限ります。自己判断では疾病手当金制度を利用することはできないということですね。
そして次に「3日以上仕事をすることができないという事情がある」ということ。
実は、3日連続して休むことを「待機完成」と呼んでおり、これが無い場合は疾病手当金制度の対象にはなりませんので注意してください。
最後に「休んでいる間、給料の支払いがない」こと。
当然のことですが、お給料の補充、を目的としていますので、有給の休みの場合は、支払いの対象になりません。
退職後だと、傷病手当金は使えない?
治療のために、先に退職してしまった場合、傷病手当金はもらえないのでしょうか?
実は、いくつかの条件を満たしていると、受けることが出来ます。
①在職時に一年以上継続して被保険者であり、その後任意保険継続を行っている場合
②在職中に傷病手当金を受けていて、退職時も手当金を受ける状態であった場合
③失業保険を受けていない
傷病手当金と失業保険を同時に受けることはできません。
まとめ
病気で仕事を続けるのが難しい。でも、収入が途絶えると、生活が困る、というときには、ぜひ思い出していただきたい、傷病手当金。
お金の心配を減らして、ぜひ治療に専念してくださいね。