- 乳がんの検診
マンモグラフィー検査とは?と”痛い”の話
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乳がんの早期発見の大切さはご存知だと思いますが、
早期発見に大きく貢献しているのが、
マンモグラフィーなどの画像検査です。
マンモグラフィーという名前を聞かれたことはあるでしょう。
実際、どのような検査なの?、痛いと聞くけど?
など、気になる点は多いと思います。
今回はマンモグラフィーについてまとめました。
Contents
マンモグラフィーとは?何が分かるの?
マンモグラフィーとは乳房のX線撮影で、レントゲン検査の一種です。
乳房専用の機械で、撮影します。
マンモグラフィー検査では乳がんの初期症状の一つである石灰化を発見したり、
しこり(腫瘤)や乳腺構造のゆがみなどを調べます。
特に、乳がんの初期症状として重要な、石灰化の発見は
エコーやMRIと比べても、マンモグラフィーが得意とする部分です。
検査方法は、乳房を片方ずつ、左右からもしくは上下から
プラスチックの板で圧迫して、
押し広げ、平らにした状態で撮影します。
検査時間は、着替えから撮影終了のフィルムをチェックするまでも含めて
約20分ほど。
痛い、板に挟まれている時間は、というと片側一方向ごとに30秒~1分程度です。
マンモグラフィー検査の痛さってどれくらい?
痛みには個人差があるとはいえ、胸のX線検査や通常の超音波検査などと比べ、
マンモグラフィーは痛みを伴う検査であることは事実です。
実際 私も受けましたが、ある程度は痛いです。
ただし、「意外と痛くなかった」というのも、正直な感想。
理由は、上記のように、挟まれている時間は短いものです。
また、点で挟まれるわけでなく、面なので、一点集中の痛さ、とは異なります。
あと、私の場合は、知人の女性技師さんに撮影していただいたので、
リラックスして検査を受けることができた、というのが大きな要因かもしれません。
マンモグラフィー検査はどうして痛い検査?
マンモグラフィーが痛いと思う、場面は大きく二つあります。
①そもそも、乳房を板で挟むために、技師さんが乳房を引っ張り出すところ。
②引っ張り出した乳房を板ではさみ、薄く伸ばすために圧迫する場面。
乳房を引っ張り出す理由は、乳房を広く撮影し、乳がんを見落とさないため。
乳房を挟む理由は、動く乳房を固定し、写真のブレを無くすため。
また、薄く伸ばす理由は
正常乳腺と異常な部位との違いがよく分かるようにするため。
それぞれ、もっともな理由があります。
それでも、痛いのは嫌ですよね。
マンモグラフィー検査で痛みを少なく感じるコツ
コツは以下の3点。
①マンモグラフィー検査の必要性、また、圧迫することの必要性を理解すること
上に記したように、マンモグラフィーで「痛い」、と思う操作には
それぞれ、理由があります。
良い写真を撮るため、ということで、少し気持ちを軽くしてくださいね。
②リラックスして受けること。
・・・・・・>力が入った状態では、どうしても乳房がうまく伸びず、
ある意味、技師さんとの綱引き状態になってしまいます。
大きく深呼吸しながら、ラクにうけてください。
③痛みは月経周期と関係することもありますので、
可能でしたら、月経開始から5日から7日くらいの頃に受けられることをおすすめします。
痛みが怖いとき、などはあらかじめ技師さんに伝えてくださいね。
マンモグラフィー検査は、技師さんと受ける方の共同作業です。
女性技師を希望される方は、その旨をあらかじめ施設に確認されるのも、
一つの手です。
マンモグラフィーで評価する項目は?
主に以下の3つの項目に関して、チェックしていきます。
・腫瘤の有無
・石灰化
・その他の所見:局所的非対称性陰影(FAD)、構築の乱れ
腫瘤がある場合は、その形状と辺縁の様子をチェックします。
石灰化がある場合は、個々の石灰化の形状と広がり(分布)をチェック
FADや構築の乱れと言った、正常乳腺ではなさそうだな?
と思われる部位も、順次チェックします。
乳がんの可能性がある方には、さらなる検査(精査)を提案していきます。
(乳がんかも?と疑われたあと、最初の精査は? ➡ 乳腺エコー(US)検査)
費用はどれくらいかかる?
マンモグラフィーの費用は 5,000円前後です。
ただし、診察の一部として、検査を受けるのか、
検診ですべて自費で検査を受けるのか、など、
様々な条件によって、支払う金額は変わってきます。
詳しくは、かかられる医療機関にお問い合わせくださいね。
マンモグラフィ―にまつわる疑問集
以下は、マンモグラフィーを受ける際によくある質問をまとめてみました。
胸が小さくてもマンモグラフィーって受けられる?
受けられます。
私がいわゆる貧乳です。 ToT
極端なハナシ、男性に行うこともある、検査です。
痛みが特別に強いかどうかも、乳房の大きさとは関係ないです。
むしろ、乳腺の張りが強いかどうか、が痛みに関係するようです。
ですので、若く、授乳経験のない方はやや痛みが強い傾向があります。
妊娠中も受けられる?
マンモグラフィーは放射線被曝を伴う検査です。
妊娠中のかた、又はその可能性のある方は受けることはできません。
ただし、乳がんであることがほぼ確実など、やむを得ない場合はその限りではありません。
担当医に詳しく聞いてくださいね。
まとめ
マンモグラフィー検査に関して、少しはイメージできたでしょうか?
一度受けてみれば、こんなものか、と思われるでしょう。
マンモグラフィーでないと、見つけられない乳がんも存在します。
どうぞ、勇気を出して、一度受けてみてくださいね。