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リンパ浮腫の予防、日常生活で気をつける点

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リンパ浮腫は一度起こすと スッと完治することが難しい後遺症です。

予防が何より重要。

今回の記事ではリンパ浮腫の予防のために、気を付けたいポイントについて書きますね。

リンパ浮腫予防のため日常気をつけること

ポイントはズバリ、
「手術した側の腕に負担をかけないこと」 につきます。

具体的には、以下の通り。

・リンパ節郭清等、手術を行った腕に傷をつくらない
・腕の疲れが出ないよう、負担をかけない
・腕・体を締め付けない
・肥満を避ける
・温めすぎない
・気圧の変化を避ける

それぞれ、詳しく見ていきますね。

リンパ節郭清等、手術を行った腕に傷をつくらない

傷ができると、傷を治すために、血流が増加し、
リンパ液の元になる組織液が増えます。

すると、リンパ液の量が増え、リンパ浮腫を起こす可能性が高くなります。

傷とは、

擦り傷切り傷はもちろん
虫刺され日焼けやけど
ひびわれささくれ巻き爪深爪など

注意が必要です。

もちろん、注射や採血なども避けましょう。

 

もしも、傷が出来た場合は早い処置が必要です。

虫刺されには、かゆみ止めなどの薬を。

けがなどの傷には流水ですすぎ、消毒するなど。

 

腕の疲れが出ないよう、負担をかけない

腕の疲れが出ると、疲れをとるために、血流が増えます。

 

重いものを長く持たない。

運動をしすぎない。(特に腕の負担が大きい運動は避ける)

家事・育児・介護、大掃除など、疲れがたまりすぎないよう

・工夫して、休憩を取りながら行う。

 

その他、楽しいお出かけの時など、
かばんを持つ腕 にも注意したいですね。

腕・体を締め付けない

体を締め付けると、リンパの流れが悪くなってしまいます。

・腕周り、肩回りがゆったりした服を着る。
・ブラジャーやガードルなど、きつい下着は避ける。
・袖口がゴムなどの占める衣類は避ける。
・指輪や時計のサイズにも注意する。

いずれも、ゆったりとしたものを選ぶようにしましょう。

血圧をはかるのも、手術した側では避けてくださいね。

リンパ浮腫はわきから始まり、肩や背中、腕などに広がっていく肥満を避ける

太ると、皮下脂肪が増え、リンパの流れが悪くなります。

BMI25~30以上は、リスクが高いよう。

肥満は乳がん、乳がん再発の危険因子でもありますから、
適正体重は守りたいですね。

温めすぎない

体は温まると、血流が良くなります。
すると、リンパ液も増えることになるので、負担になります。

長風呂やサウナなど、気を付けましょう。

長時間の飛行機など、気圧の変化を避ける

長時間の飛行機に乗ると、気圧の変化や、動きが制限されることから、
普段より体がむくみやすいです。

体がむくんでいる状態も、局所的に肥満になっている状態と同じですから、
体の負担になります。

できるだけ避け、やむを得ない場合は、肩回りの運動など、
意識的に多くし、リンパ液を流しやすい状態を作りましょう。

リンパ浮腫予防のため、避けたいお楽しみのまとめ

リラックスや体の疲れをとるために、マッサージなどがありますね。
ただし、手術を行った側の腕の場合は、避ける必要があります。

針・灸は、傷をつくらないの観点から、NG

各種マッサージは、腕に圧力をかける、しめつけるにあたるので、 NG

リンパドレナージは、ご自分でゆるゆるとされる分には良いですが、
医療機関以外でやってもらうことは避けましょう。
場合によっては、圧力をかけるに、当たってしまいます。

長風呂やサウナ、手湯なども、NG です。

リンパ浮腫予防のため、病院で注意したいこと

リンパ浮腫の予防については、手術後、ほぼ一生気を付ける必要があります。

乳がんの手術・治療を行った病院と違う場所に行った場合は、
手術後であることを告げるようにしましょう。

具体的に、病院で気を付ける処置の主なものは

注射・採血
血圧測定 など。

まとめ

あれもだめ、これもだめ、で気分が落ち込まれた方もあるかと思います。

記事では やってはいけないことにフォーカスをして、書きました。

しかし、普段の生活では、出来ることに意識を向けていただき、
「頑張りすぎない口実がある」くらいの、気楽な気持ちで、
リンパ浮腫の予防に取り組んでいただけたら、と思います。

腕の太さが、10mm以上太くなっていたら、要注意。
すぐに、医療機関に相談してくださいね。


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