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授乳期中に乳がん検診のマンモグラフィー検査は必要?検査後の影響は?

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授乳をしていると、普段より乳房自体に関心が行きますね。

赤ちゃんにおっぱいをあげていたら、普段は気づかなかったしこりに気がついた

また、2年に一度、定期的に受けている乳がん検診のお知らせが、授乳期中に届いた!!

これらの場合、一体どうすればよいでしょうか?

今回の記事では、授乳期中の、乳房検査

特にマンモグラフィー検査についての疑問を中心にまとめました。

授乳中も乳がんの心配ってあるの?

母乳を与えることと乳がんの関係

そもそも、授乳中に乳がんができることってあるのでしょうか?

「子供をたくさん産んだり、授乳経験がある人は乳がんになりにくいのでは?」

という、疑問が出てくると思います。

関連記事はこちら。⇒ 

 

たしかに、子供をたくさん産んだ人

授乳経験がある人は、出産・授乳経験のない人に比べて

乳がんのリスクが低いことは知られています。

 

しかし、だからといって、「授乳中には乳がんにならない」、というわけではありません

 

むしろ、授乳中は、ちょっと注意が必要という点もあります。

授乳中は授乳期以外の乳房よりも、乳がんが見つけにくい

授乳中は、いつもと違って、母乳が作られ、貯めている状態のため、

乳房内は乳汁がたっぷり。

乳頭からの分泌物の色は、さまざま

だから、ご自身で触ってみても、普段より 張って、

大きく感じるでしょう。

 

そのため、「乳がんが見つけにくい状態になる」、ということも事実。

触診マンモグラフィー検査エコー(超音波)検査のいずれも、

授乳期以外の乳房に比べて、見つけにくくなります

だからといって、すべてが無駄なわけではありません。

それぞれの検査を受けるコツ、について書きますね。

授乳期中の乳がんチェックってどうする?

赤ちゃんのお世話で忙しいと思いますが、

お母さんが健康であることも、赤ちゃんや家族にとっては重要なこと。

乳がんがあるか、ないかをチェックすることも、

まわりまわって、赤ちゃんのためになります。

まずは、一ヶ月に一度は自己検診をする時間を取りましょう

授乳期も自己検診をしましょう

自己検診をするのは、授乳直後が良いですね。

生理が再開している方は、生理終了後の 4-5 日目ごろ。

乳汁が少なくなったり、張りの少ないタイミングを見計らって、自己検診をしましょう。

自己検診の方法はこちらの記事からどうぞ。⇒

 

なお、授乳中は、乳汁の関係で、乳腺をしこりのように感じやすいことも事実。

自己検診の記事に書かれているチェックポイントを意識して、

時間の変化はないかどうか、慌てずに再チェックしてくださいね。

授乳期中にマンモグラフィー検査は受けることができるの?

 

「受けることができるかどうか?」の回答は、「受けることができます」。

画像診断で乳がんをみつける

妊娠中は、お腹の赤ちゃんに対する被爆が心配ですので、

原則、マンモグラフィー検査を受けることはできません

 

一方、「授乳中」という理由では、マンモグラフィー検査の禁忌にはなりません。

しかし、授乳中のマンモグラフィー検査では以下のような

普段にはない、デメリットがあります。

授乳期にマンモグラフィー検査を受けることのデメリット2点

デメリットは大きく2点。

授乳期のマンモグラフィー検査は痛く、見つけにくい

まず、普段よりも「痛い!!」と感じやすいです。

授乳期はいつもより乳房が張っています。

マンモグラフィー検査では

薄く乳房を伸ばさないことには、十分な写真を撮ることができません。

ですので、乳房が張っている分、痛く感じやすいと思います。

できれば、授乳直後に撮れると、少しはマシかと思いますが、

タイミング、難しいですよね。。。

 

ふたつ目は、苦労して撮ったマンモグラフィー写真の解釈が、

普段よりグンと難しいこと

乳汁たっぷりな状態が、写真にも写り込むので、

正直、腫瘤があるかないかの判定は、ほぼできません。

しかし、マンモグラフィーの得意な石灰化の病変は、

他の検査では代わりができません

 

ですから、「授乳中にはマンモグラフィー検査は受けないほうが良いですよ~」

とは言えないのです。

マンモグラフィー検査を受けたあと、授乳は可能?

マンモグラフィー検査では検査に必要な最低限の被爆があります。

しかし、その放射線が乳汁内に残ってしまうことはありません

放射線防護は、「時間」・「距離」・「遮閉」、と言いますが、

放射線を発する物質自体は、マンモグラフィー検査では

体内に入りません。

ですので、検査終了後に授乳は可能ですよ

授乳中にマンモグラフィー検査を受けることで癌の可能性が増えない?

マンモグラフィー検査は放射線を用いた検査です。

放射線には、逆にがんを作り出す作用もあるので、

ちょっと不安になりますよね。

特に、細胞分裂がさかんに起こっているところでは、

放射線の影響が出やすいと言われます。

たしかに、授乳期の乳房は、授乳期以外の乳房に比べて、

細胞分裂は起こっています。

しかし、マンモグラフィー検査を一度受けたくらいで

影響を受けるほどではありません

授乳期のマンモグラフィー検査でがんになりやすいわけでない

乳房は、たくさんの細胞で張っているわけではなく、

溜まっている乳汁ではっていますから、

細胞自体もまばらです。

 

どうぞ、ご安心ください。

まとめ 結局、授乳期中のマンモグラフィー検査は?

授乳期のマンモグラフィー検査は授乳期以外のときに受けるよりも

痛く感じやすい

がんがあっても見つけにくい

という、大きなデメリットがあります。

一方で、マンモグラフィーでないと見つけにくい乳がんが存在することも事実。

不必要に恐れる必要もありませんが、

メリット・デメリットを理解したうえで、

マンモグラフィー検査を受けていただけると、ありがたいです。


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