- 乳がんの原因と予防
乳がんに関係する、食べ物(食生活)は?
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その食事、乳がんになりやすいかも!?
と言われるとドキッとしますよね。
乳がんになりやすくなる食べ物、食習慣があるとすると、
どのようなものが思い浮かびますか?
乳製品?油分の多い食事?お肉?大豆製品?
色々な原因を聞いたことがあるかもしれません。
研究結果が出ているものに関して、ガイドラインがまとめを出しています。
そちらを見ていきましょう。
アルコールは乳がんのリスクを高める?
特定の食品の場合、まず、アルコールがあげられます。
アルコールは 閉経の有無に関わらず、
飲酒量が多くなれば、多いほど、
乳がんリスクが高まるのは確実とされています。
(乳がんガイドラインより)
ただし、適量飲む分にはその限りでありません。
ビールなら中ジョッキ1杯(500ml)
日本酒なら1合(180ml)
ワインならグラス2杯(200ml))
のいずれか一種類のみ。
飲めない方にとっては、「こんなに大丈夫?」という量かもしれませんが、
例えばうちの夫なら、「たったこれだけ?」という量ですね。
一度に それぞれの種類について、この量まで飲める、
という数字ではありませんから、ご注意くださいね。
お酒を楽しむときは、適量を心がけましょう。
肥満と乳がんの関係は?
閉経後の女性の場合、肥満は乳がんの発症リスクを高めます。
閉経前の場合は、逆に肥満が乳がんの発症リスクを下げる、
という研究結果が出ていますが、そのメカニズムははっきりしていません。
閉経後の女性で、肥満が乳がん発症のリスクになる理由は以下の通り。
卵巣機能が低下する閉経後は 副腎や脂肪で作られます。肥満のときに、体にたまる脂肪細胞は、
多くの乳がんのエサとなる、エストロゲンを作り出します。閉経後にこの傾向は顕著になるため、
閉経後の肥満は、乳がん発症リスクが高まるわけです。
肥満は心臓病や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の原因の一つです。
さまざまな死に直結する病気の原因ですが、
乳がんとも直接の関連がほぼ証明されているわけです。
乳がんになりやすい特定の食品、というよりは、
肥満の原因となりうる、
油分の多い食事や食べ過ぎなどの食習慣はこの機会に改めましょう。
乳製品と乳がんの関係は?
乳製品の摂取量と乳がんの発生に関する研究結果は、
さまざまな結果が出ており、
なかには正反対の結論を出しているものもあります。
そのため、現段階では乳製品の摂取と乳がんの関係ははっきりしていません。
ただし、乳製品には脂肪を多く含む場合があり、
多量摂取による、肥満は乳がんリスクとなりますので、
多く、取りすぎることは、避けたいものですね。
大豆製品は乳がんのリスクを高める?
大豆に含まれるイソフラボンは
女性ホルモンであるエストロゲンに似た構造をもつため、
美容や健康によいと、人気が高いですね。
それゆえに、エストロゲンをエサとする多くの乳がんに対して、
大豆食品は、乳がんを促進する働きをするのか、抑制する働きをするのか、
気になるところですね。
現段階での結論では、
食事からとる大豆食品の場合は、摂取量が多いほうが
乳がんリスクを下げることが分かっています。
食事からとる量の範囲では、乳がんの発症を促進する心配はないようです。
ただし、イソフラボンをサプリメントでとる効果については、
乳がんのリスクを下げることの証明もされていませんし、
乳がんの発症を促進するリスクについても、十分には検討されていません。
乳がんリスクを避けるためには、
食事で大豆製品を積極的にとる、ということをお勧めします。
まとめ
乳がんの危険を高める食べ物についてみてきました。
まとめると、単独の食品で危険性が分かっているのは、
アルコール類。
そして、肥満は乳がんと関連するので、
肥満となりやすい食生活は見直しましょう。
乳製品やお肉、大豆食品など、その他単独の食品で
乳がんのリスクをあげる直接の関連性が証明されたものは、
今のところありません。
大きく、食生活を変える必要性はありませんが、
肥満を避ける、という観点からは食生活を一度見直しましょう。