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乳がんの治療前に行われる画像検査とは?

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乳がんと分かったあと、治療法を決定するために、

さまざまな画像検査を行います。

 

今回の記事は、どのような目的で検査を行うのか、

どんな検査を行うのか、ということについて書いていきますね。

乳がん治療前に行われる転移検索って?

治療前の画像診断の目的は?

治療前にいろいろ行う画像診断も目的は主に以下の4つです。

①乳房内での乳がんの広がり
②反対側の乳房病変の有無
③腋窩リンパ節への転移の有無とその程度
(わきの下のリンパ節)
④遠隔転移の有無

 

それぞれの目的の理由を見ていきましょう。

乳房内での乳がんの広がりを調べる

 

乳房温存手術を行う場合の理想は、

乳がんをきちんと 残すところなくすべて取って

なおかつ 出来るだけ形の良い乳房を残すこと です。

乳がん治療の乳房の形

出来るだけ乳房の形をよくするためには、乳腺を出来るだけ

残しておきたい。

 

しかし、小さな乳がんが少しでも残っていると、

再発してしまうことになってしまいます。

 

つまり、乳がんがどれくらい広がっているかを、きちんと調べて、

乳がんの部分はきっちりとる、切除する、ということが必要になります。

 

MRI、エコー検査で乳がんの広がりを調べる

この、乳房内での乳がんのひろがりを見るための検査は

造影剤を用いたCT検査や、MRI検査が得意です。

 

それぞれの検査についてはこちらの記事を見てください。

↓ MRI検査についてはこちらの記事から

・乳腺MRI検査とは?

↓ CT検査についてはこちらの記事から

・乳がんをCT検査で見つけることはできる?

 

反対側の乳房病変の有無

 

乳がんは反対側にも同時にできている場合があります。

両側に乳がんが見つかることもある

 

片方の乳がんに気をとられて、反対側の乳がんに気付かなかった!!

ということがないように、

治療前の検査は両側とも行うことが原則です。

 

マンモグラフィー検査乳腺超音波(エコー)検査CT・MRI検査で補います。

 

 マンモグラフィー検査についてはこちらの記事からどうぞ。

・マンモグラフィー検査とは?と”痛い”の話 

↓ エコー(US)検査についてはこちらの記事から

・乳腺エコー(超音波)検査とは?

腋窩リンパ節への転移の有無とその程度

 

乳がんは乳房にできたがん細胞がちぎれ、

血流やリンパの流れにのって、全身に広がり、

色々な場所で根付くことで、転移という状態になります。

乳がんが全身に転移した状態

わきの下にある、腋窩リンパ節は、全身に広がる場合の、

第一関門と考えられています。

 

つまり、腋窩リンパ節が全く正常であった場合、

「乳がんの全身の転移はないだろう」、と考えられ、

局所的な治療を中心に治療法を考えていきます。

 

そのため、腋窩リンパ節に転移があるかどうかを

特に注意してしらべます

 

わきの下(腋窩)のリンパ節を調べる

調べる方法は、主に、CTMRI検査で調べます。

場合によっては、PET検査などの核医学検査が用いられます。

 

また、手術の時に最終的な検査を行うこともあります。

センチネルリンパ節生検 など)

 

↓ センチネルリンパ節生検についてはこちらの記事から

・センチネルリンパ節生検とは?方法・合併症・適応・費用は?

 

遠隔転移の有無

 

がんは上述したように、血流やリンパの流れにのって、全身に広がっていきます。

乳がんの場合、起こりやすい転移の場所は

肝臓です。

 

遠隔転移を調べるには

造影CT検査脳の造影MRI検査が主な検査です。

乳腺MRIのための装置

場合によっては、PET検査や骨シンチ検査などの核医学検査

用いられることもあります。

まとめ

乳がんの乳房内の広がりと、全身への広がりの有無を調べるために、

マンモグラフィー検査乳腺超音波(エコー)検査造影CT検査

造影MRI検査PET検査・骨シンチグラフィーなどの核医学検査

といった、複数の検査を行います。

 

複数の検査を組み合わせることで、それぞれの検査の欠点を補い、

最適の治療法を決定していきます。

施設によって、行われる検査は多少異なります。

受けられる病院の先生とよくご相談のうえ、進めていってくださいね。


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